451 名前:無名武将@お腹せっぷく[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 04:53:55
三国尻演戯  〜無双の師弟愛〜  

天下のため、民の為。劉備率いる軍団は戦場へと急いでいた!
張飛「んん?なんだありゃあ」
 そんな時、劉備軍の誇る先陣張飛益徳は前方に官軍らしき人馬の隊列を見つけた。
張飛「おおーい。おおおーーい!」
 張飛は、眼前の軍に嬉しそうに手を振るう。意気込んで旗揚げをして以来、早数日が経っていたが
天下のために立ち上がった自分たちに対する世間の反応は冷たいものだった。
 義勇兵を見た民たちは、その物々しい雰囲気に恐れをなし、目を背けたり、臆病な者になれば
家の戸を閉ざして、出てこない者までいた。この反応に深く傷付いていた張飛がようやく「仲間」
と呼べる立場の者たちと出会えて狂喜したことは仕方がないことであった。
劉備「どうしたのだ益徳よ?突然大声など張り上げて」
張飛「おお長兄。見よ官軍じゃ!俺たちの仲間だぁ」
 遥か彼方前方に向けて、信じられないほどの大声を張り上げる弟の真横で劉備は、必死で目を
凝らした。遠ーく人影らしきものが見える。
劉備「おお。言う通りじゃ。お主に言われねば気付かぬところであったわ」
 そこへ、後方で軍の監督をしていた関羽もやってきた。
関羽「本当じゃ。よう気づいたな益徳よ。このまま黙って進んでおったら、完全な行き違いで
   あったぞ」
劉備「その通りだ雲長。ようし!丁度良いから挨拶がてら黄巾賊どもの暴れている場所を教えて
   もらいにいこう」
 

452 名前:無名武将@お腹せっぷく[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 05:20:29
 この間調達した馬を使って駆けていく劉備三兄弟。急いで走ったので、すぐに官軍に追いついた。
 近ずくにつれ、思っていたよりも小さな規模の軍団だと気付く三人。指揮官と話そうと、軍の
中央部めがけて駆け寄った時、先頭の劉備が、それに気付いた。
劉備「ああ!せ、先生」
 槍を持った兵士に囲まれた折の中には独りの老人が座っていた。彼の首にはゴツイ枷が嵌められて
いて痛々しい。張飛と関羽は、猛然と走り出した先頭に置いてかれないよう必死になった。
兵士「止まれ止まれ!何者だ貴様等」
 すごい勢いで駆けてくる劉備を見つけた兵士が、檻の前に立ち塞がる。いくら少人数だといっても
馬で軍に接近したのに攻撃されなかったのは幸いであった。
劉備「ああ…先生先生」
先生「………阿備。おぬしなのか?」
 兵に遮られて、これ以上近寄れなくなった劉備は、遠くから師を叫び、泣きそうな目を見開いた。
そこに関羽と張飛も追いついてきた。
関羽「兄者!なんという無用心なことをなさるのだ。あんな速さで軍に突っ込むなど…」
張飛「そうだぜ長兄。俺でもしないような無茶しやがって」
 口々に愚痴る二人。しかしその声は、今の兄には届いていなかった。
劉備「先生。なんというお姿…」
 劉備は硬く目を瞑り、何か堪えるように俯いたまま動かなかった。

453 名前:無名武将@お腹せっぷく[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 05:39:33
 俯いたまま動かない劉備に何かを感じ取り、何も言えなくなってしまった二人と兵士。
 檻の中の老人も、今の姿を恥じたように俯き、その場には静寂が訪れた。
指揮官「どうしたのだ?何を止まっている」
 そこへ現れたのは、穏やかそうなこの部隊の老隊長。急に進軍を止めた部下たちをおかしく思い
様子を見に来たのだった。
劉備「あなたは…?」
指揮官「わしは、この軍を預かっておるものじゃが。おぬしたちは何者じゃ。ここで何をしている」
劉備「わたしは劉備玄徳。義勇軍の長です。そして、そこに捕らえられている者の弟子でもあります」
 劉備は師の姿にショックを受けて蒼ざめていたが、目上の指揮官に対して丁寧な受け答えをしていた。
劉備「隊長殿。私には、なぜ師がこのような姿をしているかわかりません。しかし…」
指揮官「ふむ。しかし、なんじゃね?」
劉備「この扱いは在任に対するそれであることぐらいは解ります。そこで隊長殿にお頼みがあります!
   どうか一晩。一晩だけ先生と話すことをお許しください」

454 名前:無名武将@お腹せっぷく[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 06:02:19



 その夜。関羽と張飛だけが自軍へと戻り、劉備は官軍の元、先生と呼ばれていた老人の元に残った。
 他の者たちが寝静まった後、関羽と張飛の二人はいまいち寝付けずに焚き火を囲んでいた。
張飛「…長兄、泣きそうだったな」
関羽「ああ」
張飛「良かったな。隊長殿が、なかなかの御人で」
関羽「…」
 あれから、劉備の願いは聞き届けられ、一晩だけ老人と話す時間を与えられた。全ては、あの
老隊長の計らいであった。
 今頃劉備は、己の師と心行くまで語り合っていることだろう。張飛には、あの老人が劉備に
とって、どれほど大切な人なのかは解らない。また、何を語らうのかも解らない。
 しかし、劉備と、その師の語らいを許した老隊長の心意気だけは、思わず涙が滲んでくるほど
見事なものだと感じていた。もしも、罪人と、その縁者の我侭を聞いたことが上役にばれれば、重い
お咎めが下るだろう。それでもあの男は、こちらの言葉を聞き入れた。あの男こそ義人である!
 張飛が、そのことに感動し、自分が官軍を見つけた事で、こんな良い出来事に出会えた幸せを噛み
締めながら、官軍の野営地を眺めたその時であった。

 「ぎゃああああああああああああ。尻が裂けるうううううううう」

455 名前:無名武将@お腹せっぷく[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 06:31:05
 官軍の陣地のほうから落雷のあったような低い爆発音と閃光。さらに、それらを掻き消すような
断末魔が鳴り響いた。
張飛「えええ!?」
 しばらく呆然と眺めていると、幾人かの人影が、こちらへ走ってくる。
 その先頭にいた兵士が、張飛の元まで駆けてくると、そのまま倒れこんだ。
張飛「おい!大丈夫か。しっかりしろ」
 なにがなんだか訳がわからないが、張飛は倒れた兵に手を差し伸べた。
兵士「うう………ぐっ…ひいひいひい」
 指し伸ばされた手をとろうと腕を伸ばした兵士。しかし彼の体は手をとる前に起き上がり、
張飛と並び、いつの間にか頭一つ分高く浮き上がっていた。しかも、なぜか立ち上がった体は
一定のリズムで上下に大きく揺れている。
張飛「???…て…ぎゃあああああ」
 なぜ揺れていたのか最初はわからなかった張飛。しかし解った瞬間絶叫した。
先生「フン!フンフンフン!」
兵士「痛いー!!!う、動かないで…」
先生「嘘を申すな。こんなに股の竿を硬くしおって」
 兵士の尻には、人の足ほどもあるモノが深々と突き刺さり、挿した老人はそれの力だけで
兵士を持ち上げていた。
劉備「すぅうえんせゑ〜〜〜〜」
先生「阿備か。遅いぞ!待ちきれずに一人掘っておったワイ」
 劉備が向こうから慌てて駆け寄ってくる。その姿は全裸であった。
劉備「だああああっっっってえええええ。先生の攻めが激しすぎたんだもん☆☆☆」
先生「ふふふ。それはお主があんなにねだって来おるからではないか」
劉備「だってだって。センセイったら、縛られた姿で現れるんだもん興奮しちゃって」

456 名前:無名武将@お腹せっぷく[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 06:52:39
張飛「な、な、な」
 目の前で繰り広げられる老人と男の乳繰り合いに、言葉の出ない張飛。
先生「しょうがないじゃろう。ちょーと将軍に手を出したら、その罪で捕縛されてしもうた
   んじゃし。フン!」
 老人は大きく仰け反った勢いで竿の先に引っかかったままの兵士を振り払った。飛ばされた男は
遠くに落ちると、そのまま動かなくなった。
先生「さーてと。それじゃあ、もう十分尻は掘ったし、そろそろ最後の一発といこうかの」
劉備「あは☆また先生のアレが見れるんですね☆さっきのと合わせて、今日2度目だあ☆☆」
 老人が腰を落とすと、どおん!という爆発音とともに体が光に包まれた。天を穿つかのように
反り返った竿は、赤青に点滅している。
先生「よおし。イクぞい!これぞ、この世に二つとない師弟愛が起こす奇跡」
 張飛の目の前の老人の体から竜巻のようなオーラが出ようとした瞬間。
関羽「益徳掴まれえ」
 張飛の体は天へ引っ張り上げられた。
先生・劉備「無双LOんVE!!!!!!!!!」
 落雷のような閃光と爆発音。周りにいた官軍の兵士と義勇兵たちは
「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 天を舞った。

457 名前:無名武将@お腹せっぷく[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 07:10:57
 壊滅した官軍の野営地を後にする劉備軍。その隊列は以前にも増して統率が強化され
て、列が乱れることはなかったが、一人一人は乱れていた。
 互いの知りに手のひらをあてがう野郎。小柄な男を抱えて進軍するガチムチ。故郷に
残してきた許婚の話をしなくなった男と、小指を絡める腐男子。
 今、劉備軍は絶対の絆を手に入れたのだ。
 そんな軍の最後尾にいる張飛。すんでのところで大木に引っ張り上げられた彼は、「絆」
を手に入れ損ねていたのだ。関羽も、言うまでもなくそうである。
張飛「うう…隊長殿すまねえ…すまねえ」
関羽「…(ポン)(←肩に手を乗せる関羽)」
 力強く突き進む義勇兵たちの心は一つとなり、皆が一騎当千の兵であるかのような空気までも
かもし出していた。戦士たちの心は早戦場へ向かい、血をたぎらせる軍の後ろで
張飛は、すでに帰りたかった。
  

458 名前:無名武将@お腹せっぷく[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 07:15:41
×劉備「この扱いは在任に対するそれであることぐらいは解ります。そこで隊長殿にお頼みがあります!
   どうか一晩。一晩だけ先生と話すことをお許しください」


○劉備「この扱いは罪人に対するそれであることぐらいは解ります。そこで隊長殿にお頼みがあります!
   どうか一晩。一晩だけ先生と話すことをお許しください」


すいません。ちょっと酷すぎる間違いがありました。