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916 名前: 無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 13:24:28  

三国尻演戯  〜張飛と馬飼い〜

 ついに義兄弟の契りを結び、世に出た劉備三兄弟!
 最初は劉備の鬼畜っぷりにドン引きしていた張飛も、いざ義勇兵が結成された
ら、文句を言わなくなった。それどころか国のため、民のため戦う義勇兵という響き
に興奮し、誰よりもハリキッて働き始めた。
 そんな、挙兵した軍の先頭に立って、気炎を張り上げながら戦地へ向かう張飛の前に
一人の馬飼いが現れた。男が引き連れている馬たちは、どれも短足不恰好ながらも丈夫そう
で、よく働きそうに見えた。
張飛「ようよう!そこの馬飼いよ。我はこの義勇軍が旗頭劉備元玄徳の義弟張飛という者で
   ある。その方、良い馬を連れておるのう」
 張飛は、そう言うと、凄むように顔を馬飼いに近づけた。その目は血走り、なんともいえない
迫力を漲らせている。彼は、馬飼いを脅して、軍馬用に馬達を取り上げてしまおうと考えていた
のだ。可哀相に、男は震えてしまっていた。
劉備「これ!益徳よ。何をしているのだ」
 その時、張飛の後ろから声がした。急に進軍を止めた義勇兵達をおかしく思った劉備、関羽たち
が、それぞれ前に出てきたのだ。

917 名前: 無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 13:54:00

張飛「あ!兄貴たち…いやッこれは…そのう……でへへ」
 二人は、張飛の慌てた態度と、怯える馬飼いを見て、状況を飲み込んだようだ。
すぐさま関羽が張飛の襟首を捕まえて、その頭をポカリと叩く。
関羽「まったく、この馬鹿者めが。我らは大儀のために戦う義勇兵なのだぞ!それを、
   こんな盗賊のようなマネをしおって」
張飛「ごめんよお兄者」
劉備「まったく。益徳には困ったものだな…それにしても、この度は義弟が貴方に迷惑を
   かけたようで、本当に申し訳ない」
 そう言って深々と頭を下げる劉備と、叱られてシュンと俯く張飛を見ていた馬飼いは、
ようやく緊張が解けたのか、蒼白の顔で無理に笑顔を作って見せた。
馬飼い「いえ。どうぞ頭をお上げ下さい。幸い実害はありませぬゆえ」
関羽「ワシからもお詫び申し上げる。この度は義弟がとんでもない事を…」
 二人の威風堂々とした男に丁寧に頭を下げられた馬飼いは、なぜか恐縮してしまってい
た。本来なら、強盗に会いかけた自分はもっと無茶苦茶に怒りを表してもよいのだろう。
しかし今、頭を下げているこの青年からは、踏みつけることを躊躇わせるような神々しい
ほどの徳を感じていたのだ。
馬飼い「あのう…貴方様はいったい何者なのですか?義弟殿の言い様では、義勇兵の頭領と
    いうことでしたが」
劉備「これは…失礼を働いたうえ、名乗り遅れました。私は、この義勇兵達の長をしている
   劉備玄徳。中山靖王に連なるものにございます」

918 名前: 無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 14:24:03

馬飼い「なんと!姦室の流れをくむお方でしたか。どおりでご立派な方だと思っておりました」
 馬飼いの蒼かった顔に、血の気が戻る。男は卑しいただの馬飼いであったが、姦室を敬う気持ち
は、誰にも負けぬと自負するほどの烈士であった。
劉備「我らは、この度の姦室の窮地を見捨てることができず、兵を募って、いざ戦わんと故郷を
   出発したところだったのです」
馬飼い「…うむむ。なんと素晴らしいお心かけ。この私、卑賤の身ながら、皇淑殿に感じ入りましたぞ」
 すっかり興奮した馬飼いは、自らの連れていた馬たちの手綱を引き寄せると、劉備の前に差し出した。
馬飼い「玄徳殿。先ほどの弟殿の様子から察するに、貴方様の軍には馬が不足していると見受けました。
    ならば、どうかワシの馬をお連れ下さい。どの馬も働きものの良い馬です」
劉備「なんと!しかし、それらは皆貴方が苦心して育てたものだ。そんな大切なものを頂くわけにはいきません」
馬飼い「何を取るに足らぬことを。実はワシもこの度の乱では義勇兵として国のために戦いたかったのですが、
    妻や子、年老いた父を捨てることができず、ついには諦めていました…しかし、ここで貴方のような
    烈士に出会えたことは、天のお導き!どうか馬だけでも役立ててください」
 そういうと、馬飼いは劉備の手にしっかりと手綱を握らせた。劉備も、ここまで強く出られては貰わない訳には
いかない。

919 名前: 無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 14:52:20

劉備「わかりました。では馬は遠慮なく頂くとして、せめて礼だけでもさせてもらえませぬか?」
 そうして劉備は、馬飼いを連れて、どこかへ行ってしまった。
関羽「益徳。お前が馬を奪おうとしたのは、兄者のためなのじゃろう」
張飛「…」
 張飛は黙っていた。義勇兵を結成して以来、背の高くない劉備は、いまいち皆への睨みが利か
なかった。戦になれば、兵たちも劉備の竿働きの凄さに気づくだろうが、張飛はそれまで待って
いられなかった。自分の義兄弟が他人になめられる様を見たくなかったのだ。
関羽「兄者も、きっとお前の思いやりに気づいておる。今頃、お前の失礼を、お前のために
   必死に謝ってくれておるじゃろう…」
 その時である。向こうの岩陰から、断末魔が響いた。
馬飼い「ぎゃあああああああ!尻が裂けるぅぅぅぅぅぅ」

920 名前: 無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 15:14:33

スパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァン
スパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァン
スパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァンスパァン
スパァンスパァンスパァンウッデ、デルゥーッスパパンスパァンパンスパパパァン
劉備・馬飼い「アーッ」

 岩陰からのけたたましい怪音が止むと、そこからまず馬飼いが出てきた。男は、なんと
全裸であった。次に劉備が出てきたが、その手には、重たそうな袋を一つ持っている。
張飛「…う、馬飼い殿。どうしたんだ?」
 あまりの様相に固まった張飛の問いに何も応えず、馬飼いは黙ったままであった。そこへ
服を着終えた劉備がやってきた。
劉備「張飛喜べ!馬飼い殿も我等の義勇軍に加わってくれるらしいぞ」
張飛「ええ!しかしこいつには妻と子と、年老いた父が…」
 張飛が言いかけると、途端に馬飼いが喋り始めた。その勢いは尋常ではなく、鬼気迫っていた。
馬飼い「妻など!子など!父など!大儀の前ではどうということございませぬ。大儀の前ではチリ
    に等しい。そう、大儀に比べれば…比べれば…」
 そう呟く馬飼いの視線は、劉備の股間に釘付けになっていた。さらに、その手も、劉備のものに
絡み付いている。
劉備「ふふふ。馬飼い殿。そのようにされては、またすぐに志が勃ってしまいますぞ」

921 名前: 無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 15:38:16

張飛「その袋は何じゃ?」
劉備「これは、今までに売ってきた馬の代金じゃと。全て軍資金としてくれるそうじゃ」
 そういうと劉備は馬飼いを連れて、どこかへ行ってしまった。後には固まったままの
関羽と張飛が残されただけだった。
張飛「ワシはただ、ただ馬さえ手に入れば兄者が喜んでくれると思っておっただけじゃのに…」
関羽「うーむ。まあ、馬が手に入れば扱いに慣れた人間もいるようになるからな」
張飛「でも、でも。あいつを連れてったら、残されたあいつの妻と子と年老いた親父はどうすん
   じゃ?しかも、金まで貰っちまったぞ」
関羽「いいんじゃないか?入るって言ったのもくれるって言ったのも馬飼い殿らしいし
   。まあ…強いて言うなら、最初に絡んで言ったお前が悪いんだけどな」
張飛「俺が、俺が悪いんかい…」


 その夜
 新たに仲間になった馬飼いと劉備のまぐわいから、距離を置いたところに寝床を
取った張飛は、見知らぬ女と、少年、老人から散々に追い掛け回される悪夢を見て、
一晩中うなされるのであった。