338 名前: 無名武将@お腹せっぷく [] 投稿日: 2007/02/11(日) 20:55:39

天衣無縫、古参文官簡擁

これは先主にまつわる一つの話である…

蜀を治めた劉備であったが、当時の蜀には酒でダメになる人間が多かった。
そこで劉備は禁酒令を出し、更に酒を造る道具を持っている職人(杜氏)までも捕えてしまった。

これを聞いた簡擁は非常に眉を潜めて一計を案じたと言う。

さて数日後…
劉備「簡擁〜!散歩にいっこうぜえええ!」
簡擁「おっけい、劉備ちゃん!」
こうして二人は街中を散歩するのであった。

簡擁「時に殿、この簡擁を捕えねばなりませんな…」
劉備「?? いきなり何言ってんだ?」
簡擁「私は殿を襲う道具を持ってしまっております…」
劉備「え?何にも持ってないじゃん?」
簡擁「この竿です!」
そう叫ぶといきなり全裸になる簡擁。
簡擁「さあ、私を捕えて下され!」
にじり寄る簡擁。
劉備「い、いや、ちょっと!」
簡擁「捕えませぬか!ならばこうなるのですぞ!」
そう言うと簡擁は劉備に飛び掛った!

続く

339 名前: 無名武将@お腹せっぷく [] 投稿日: 2007/02/11(日) 20:56:20

続き

簡擁「フンッ!フンフン!」
劉備「ぎゃぁぁぁっ!?し、尻が裂けるぅッ!?」
簡擁「竿と言う道具をもつ物はこうやって殿を襲う可能性があるのですよ!
   男全てを罰するつもりですか、殿は!」
劉備「痛い、痛いーッ!そ、そんなつもりはないからやめてぇぇぇ!」
簡擁「嘘を申せ!こんなに竿を立ておって!
   おっと、ならば同じ理由で捕えた杜氏の皆を解放するのです!」
劉備「そ、それはちょっと…」
簡擁「フンフンフンフンフンフンッ!」
劉備「ぎゃぁぁぁぁっ!?腰の動きが加速したぁッ!?」
簡擁「これでもまだ申しますか!」
劉備「さ、さすらないでぇーッ!わ、分かった!皆解放する!禁酒令も取り下げるから抜いてぇぇぇぇッ!」
簡擁「皆聞いたか!ここにおる皆が証人だ!」

そう、ここは真昼間の往来のど真ん中。劉備は公衆の面前で襲われていたのである。
簡擁「ここにおる皆が証人ですから、お間違いの無いように!フンッ!」
劉備「ひぃぃぃぃ!M字開脚にしないで、はずかしぃぃぃぃ!」

こうして禁酒令は取り下げられたのであった。
劉備もさすがに古参の簡擁にだけは頭が上がらなかったのである。

                        〜完〜