288 名前: 名無し@取扱い地域・時代、自治で議論中 [sage] 投稿日: 2007/02/01(木) 20:47:01

張飛の最後

張飛「お前ら兄貴の弔い合戦だ。さっさと支度しろ」
張飛は劉備が関羽の弔い合戦をするというのでその準備に取り掛かっていた。
范彊「将軍。しかし、合戦をするには物資が少し足りません」
張達「私もそう思います。今はじっくり力を溜めるべきです」
范彊と張達はそろって張飛の命令に異を唱えた。
張飛「貴様ら、兄貴の弔い合戦だぞ。今すぐにでもかからねばならんのだ。
   それに反対しやがるとはこうしてくれる。ふんふんっ!ふんふんっ!」
范彊・張達「ぎゃあぁっ!」
張飛は器用に竿だけでなくこけしも使って二人を掘り始めた。
范彊・張達「将軍、抜いてぇっ、抜いてぇぇっ!」
張飛「嘘を言うな。二人とも竿を固くしおって」
二人を掘って満足したのか張飛は二人を放り出した。
張飛「戦の準備をしておけ。俺様の蛇矛さえあれば孫権なぞひとひねりだぜ」 
その夜、
范彊「おい、俺はもう張飛には付き合いきれん。逃げちまおうぜ」
張達「でもよう、逃げるといったってどこにいくんだよ」
范彊「よし、こうなったら張飛の首を持っていこう。そうすりゃいいだろ」
張達「なに言ってるんだ。そんなことできるのかよ」
范彊「うるせえ、あんだけ掘られたんだ。逆に掘り返してやってやるよ」
二人は張飛の寝室に忍び足で入っていき、布団をとっぱらった。
だが張飛の竿はすでに臨戦態勢をとっていた。

│289 名前: 名無し@取扱い地域・時代、自治で議論中 [sage] 投稿日: 2007/02/01(木) 20:47:35

范彊「ひえぇぇっ!、将軍悪うございました、ってあれ?」
張飛「ムニャムニャ、ふんふんっ!兄貴、竿を硬くしおって。孔明も我慢しきれないようだな」
どうやら張飛は夢の中で劉備や孔明を掘っているらしい。
范彊「脅かせやがって、よし掘るぞ」
二人は張飛を四つんばいにした。そのとき張飛が目を開けた。
張飛「貴様ら何だ。俺の蛇矛が忘れられないのか。二人そろって好き者だな」
范彊「うるせえ、さんざん掘られたんだ。掘り返してやる。ふんふんっ!」
張飛「ぎゃあぁっ!貴様ら俺を誰だと思っているんだ。この痛み何倍にも返してやるぞ」
張達「あわわわっ」
張飛「わしの蛇矛の・・・。アーッ!あひぃあにきぃもっとください」
范彊「ふんふんっ?」
なんと張飛は長年劉備や孔明に掘られ続けていたせいで
掘られるととたんに従順になる特異体質になっていたのだった。
范彊「ええかええのんか?」
張飛「さ、さすらないでぇっ!」
范彊「張達お前も掘っちゃえよ」
張達「お、おう。ふんふんっ!」
張飛「裂けるぅぅっ。ぬ、抜いてぇぇぇっ!」
張達「嘘を言うな。股の蛇矛を固くしおって」
一晩張飛をじっくり味わいつくした二人は疲れきった張飛の首を取って呉に逃げていった。
そして死ぬ前に掘られる喜びを味わいつくした張飛は
亡霊となってもなお竿を求めて人々の前に現れたという。
死してもなお竿を求める張飛の姿は『笑府』によって現在に伝えられている。

終わり