587 名前:無名武将@お腹せっぷく [] 投稿日:2006/09/14(木) 23:01:12
青梅で英雄を論ず。

呂布を滅ぼし、曹操と劉備は共に都に帰っていった…
ある日のことである、曹操が劉備を酒宴に招いたのであった。

劉備「おお、曹操殿、お招きいただきありがとうございます。」
曹操「うむ、いらっしゃったか。まあこちらへどうぞ。」
そう言って屋敷の中庭に劉備を案内した。
劉備「これは…立派な梅林ですな…!」
時はまさに初夏。青々とした梅林の間からこぼれる木漏れ日に劉備を目を細めた…
曹操「ははは!ではまた来年の春にでも来てくれ。花が咲き誇ってる時はまた格別だよ。」

そんな話をしつつ歩みを進めていくと、奥に一席が設けられていた。
曹操「劉君!今宵はとことん飲もうではないか!」
劉備(ただ酒ラッキー!)

続く

588 名前:無名武将@お腹せっぷく [] 投稿日:2006/09/14(木) 23:01:52
続き

他愛の無い話に花を咲かせつつ杯を重ねていたが、やおら曹操が切り出した。
曹操「劉君、君は悲劇の尻の持ち主を知っておるか?」
劉備「悲劇の尻?」
曹操「そうだ…敵にはもちろん、部下にまで無遠慮に掘り散らされる哀れな尻の持ち主の事だ…
   この広い天下で該当する人物はご存じないか?」
劉備「うーむ…では袁術はいかがでしょうか?財政がひっ迫し、部下に尻を振舞ってるそうですよ。」
曹操「馬鹿な!奴はそれを楽しんでおるのだ!ついでに褒美と称して部下の尻を掘ってるそうではないか!
   全然悲劇でもなんでもない!却下!」
劉備「うーむ…では袁紹は…?部下に豪傑も多く、日々尻を掘られてそうですが…」
曹操「貴殿は全く情報を集めておらんな!奴は「名族の竿で掘ってやる!」と部下の尻を掘り散らしておる男であるぞ!
   悲劇の尻とは真逆では無いか!」
劉備「…うーむ…では孫策はどうでしょうか。可憐な初尻をあの袁術に無残に掘られたそうですよ。」
曹操「孫策か…むむむ…」
しばし悩む曹操。
曹操「確かに初尻は悲劇的な散らし方をしたが、今では綺麗な嫁を貰い、部下にも美周朗と呼ばれる
   周瑜をはべらし、女体と美しい男の尻を両方楽しんでおる、究極の楽しみをしておるからな…」
劉備「確かに…羨ましい状況ではありますな…」
曹操「ハハハ…はぁ…こうして見ると悲劇の尻などこの世におらぬようだな…」
劉備「そんな哀れな尻などそうそういないでしょう。ってか実在するかどうかも怪しいもので…」
曹操「いや!確かにいる!もう無残に部下に無遠慮に掘られまくる悲劇の尻は!」

続く

589 名前:無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日:2006/09/14(木) 23:02:26
続き

急に天は暗くなり、雷鳴が響きだした…
劉備「…そんな人物知りませぬが…」

ピカッ!激しい雷鳴が二人を照らす!
曹操「君と余だ!!!!」
轟く轟音!激しい雷雨が始まった…
劉備「…………は?」
曹操「君も張飛や関羽に毎日無遠慮に掘られまくってるんだろ!?わしもなんじゃ!
   お互い哀しい思いや愚痴を言い合おうではないか!!!!」
劉備「はぁ〜?何言ってんだよ。俺は張飛や関羽を掘りまくってるんであって、掘られてねえよ。」
曹操「…あれ?」
劉備「ざけんじゃねえよ、お前みたいなヘタレ尻と一緒にすんじゃねえよ!気分悪い…
   あー気分悪いから尻でも掘りたいなー!あ、ここにいい尻があるじゃねえか!悲劇の尻が!」
曹操「あれれ!?この展開は!?」
劉備「どれどれ、フンッ!」
曹操「あひぃぃぃぃ!?やっぱりぃぃぃ!い、意外に太いぃぃ!?」
劉備「掘られまくってるからどうかと思ったが…いい尻してるじゃえねか!ふんふんふんふん!」
曹操「痛いぃーッ!痛いぃーッ!劉備、お前だけは、お前だけは俺と同じと思ったのにぃぃ!?」
劉備「うわー、凄いむかつく!この竿が俺とお前の違いだ!なんだこの貧相な竿は!」
曹操「さ、さすらないで、さすらないでーーーーッ!!!」
劉備「フンフンッ!轟け、雷鳴よ!曹操よ、この雷鳴より大声で泣くが良い!!!」
曹操「アーーーーーーーッ!?」

続く

590 名前:無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日:2006/09/14(木) 23:03:16
続き

こうして曹操は劉備の毒牙にかかったのであった。
劉備に恐れをなした曹操は、劉備に袁術討伐を命じ、距離を置くようにしたのであった。

テイイク「殿!なぜ劉備に袁術征伐をお命じになったのですか!?奴はまさに龍!ここで飼い殺しにすべきです!」
曹操「…わしにはわしの考えがあるのじゃ!黙れ!」
テイイク「黙れません!せめてお考えをお教えください!」
曹操「くどい!さがれテイイク!」
テイイク「……仕方ない、体に聞くか…」
曹操「…!?ヒッ!!そ、それはか、勘弁を…!!」
テイイク「フンッ!」
曹操「アヒィィィィッ!?長いのが入ってきたぁ!?」
テイイク「フンッ!フンフンッ!なぜ劉備を外に出したのだぁ!?」
曹操「そ、それは…アヒィィィッ!言うから腰を止めてぇッ!!」

曹操の苦悩は続く…

                  〜完〜