465 名前:無名武将@お腹せっぷく [] 投稿日:2006/08/20(日) 19:47:07
奇才楊修。

漢中を巡り劉備と戦う曹操。
だが戦局は泥沼化…曹操は戦うか退くか…非常に難しい選択を迫られるのであった。

「お食事でございます。」
まだ年端のいかない少年が夕食を曹操に持ってくる…
曹操「うむ…そこに置いておけ…」
上の空でそれに答える曹操。机に肘を突いて物思いに耽っていた。
少年「では失礼いたします…」
そういって幕舎を出て行く少年。何の気なしにその少年の尻を見る曹操…

曹操「いくら尻があっても年端も行かん童の尻は掘れん…
   いい尻そうであっても掘る事はできんが、かといって捨てるのも惜しい…
   ああ、我が戦局はまさにこれに似たり。掘るべきか、掘らぬべきか…
   あ、違う違う、退くべきか退かぬべきか…子供を掘ったらさすがに皆引くよな。
   これは掘らないの一択だ。」
そうやって物思いにふけながら食事をしていた。

夏侯惇「孟徳ー!今晩は何回する?それと今夜の警備の布令は何にする?」
物思いに耽っていた曹操は全く気付かず独り言のように
「少年尻…少年尻…」と呟いた。
夏侯惇「少年尻?分からんが、布令はこれだな…二回繰り返したから今夜は二回だな。ウホッ!」
そう言うと夏侯惇は外にでて皆に今夜の布令を伝えるのであった。
夏侯惇「布令は少年尻だ!」
曹洪「?意味が分からんな…」
夏侯惇「実はわしも分からん。」
曹洪「分からん布令を出しても兵が混乱するだけだよな…」
続く


466 名前:無名武将@お腹せっぷく [] 投稿日:2006/08/20(日) 19:48:08
続き
楊修「某には殿のお気持ちが分かりました!」
そう言ったのは参軍の楊修であった。
夏侯惇「楊修、分かるのか!?」
楊修「はい、少年尻とは…(以下曹操の台詞を参照。省略!)」
曹洪「なるほど!まさに楊修の言うとおりだ!…しかし退くべきか戦うべきか…」
楊修「ここは面子にこだわってる場合ではありません、退くべきでしょう。尻を見ていても価値はない、
   尻は掘ってなんぼですしね。」
夏侯惇「うむ!!!!!!」

さて食事も終わったものの、不安から眠る事ができない曹操は夜間の見回りを行っていた…
曹操「ん?いぶかしい事である。なぜ皆退却準備をしておるのか?夏侯惇はあるか?!」

夏侯惇「はっ、何か?」
曹操「なぜ皆退却準備をしているのか?どういうことだ!?」
夏侯惇「楊修の言でございまする。」
曹操「何!?楊修!?………今すぐ楊修をよべぃ!!!」

楊修「はっ、いかがなさいましたか?」
曹操「なぜ我が軍を退却させようとした!」
楊修「それは今夜の布令である少年尻から出た答えであります。
   少年尻とは見るだけで掘る事はできず、だが捨てるには惜しい。
   まさに今の戦局はこれに似ております。
   だが掘れない尻をいつまでも抱えていても無益。同様にこの戦況を維持しても無益。
   よって退却させようとの殿のおかんがえではございませぬか?」
曹操はぎくりとした。まさに曹操の心を的確に見抜いていたのである。
曹操「お、愚か者!少年尻にはまた別の意味があるのだ!!みだりに軍を乱した罪は重い!楊修、おぬしは死刑じゃ!」
楊修「な、なんと!?な、ならば少年尻の真の意味を教えてくだされ!!」
曹操「くどい!」
続く

467 名前:無名武将@お腹せっぷく [] 投稿日:2006/08/20(日) 19:48:53
続き

楊修は余りに優秀すぎた。優秀すぎたゆえに曹操に疎まれていたのである。
過去にこういうこともあった。
曹操に尻を献上した男がいた。
曹操「フンッフンッ!」
男「アッー!」

さて事が終わった後
男「いかがでしたか?」
曹操はそれには答えず黙って男の尻に「活」と書いたのであった。
「どういう意味だろう?」
皆頭を悩ませたが全く意味が分からない。そこに通りかかった楊修に尋ねたところ
楊修「簡単な事ではないか、尻にあるのは菊門、
   門に活の字を入れれば即ちヒロシとなる(注:日本語にこの漢字がねえよw)
   つまりちょっと締まりが悪かった、もう少し締めろということですな」
「なるほど!!」
皆心服し、男は尻を締める訓練を始めたのであった。

後日…
男「どうぞ再びご賞味くだされ…」
曹操「フンッ!フンフンッ!おお、こ、これは…アッーーーー!!」

男「いかがでしたか」
曹操「うむ、わしの気持ちをよくわかっておるな、良い締りであった。しかしよく分かったな。」
男「楊修様の教えでございます。」
楊修に教えてもらったと聞くと曹操はムッっとして黙ってしまったと言う。

続く

468 名前:無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日:2006/08/20(日) 19:49:46
続き

また別に日の事である。
曹操が庭に屈んで物思いに耽っていると…
楊修「フンッ!!フンフンッ!!」
曹操「ぎゃ、ぎゃぁぁぁあぁ!?曲者!?」
楊修がいきなり曹操に掘りかかったのである!
曹操「よ、楊修、一体何のつもりだ!?」
楊修「土で屈む、つまり堀、更につまり掘る!更に更に掘ってよし!と言う事でしょ!
   殿のお気持ちありがたくいただきます!」
曹操「ば、馬鹿かこいつは、ぎゃぁぁぁぁ!?う、動かないでぇーー!」
楊修「そうは言っても竿は正直ですよ。」
曹操「さすっちゃ駄目ーーー!アッーー!」

こうして曹操が楊修を憎む事はひとしおになった。
他にもクリームを一口食べる話とかあるけど割愛。
曹植に対しても「お父上の弱いポイントはここです」と曹操の性感帯を記した書物を渡していたりもしていた。

続く

469 名前:無名武将@お腹せっぷく [sage] 投稿日:2006/08/20(日) 19:50:20
続き

曹植「父上〜!私はどこかの城の太守にしてくれよ〜」
曹操「な、植、な、何を…ア…そこは…アッーーー!わ、分かった、太守にしてやるからもうやめてくれー!」

こういうことなどもあって、曹操はひそかに「楊修はいつか除かねばならん…」と思っていたのである。

曹操「この不届き者め!わし自ら成敗してくれる!」
そう言うと今までの恨みを胸に抱き、竿を繰り出した!
曹操「フンッ!フンフンッ!」
曹操「今まで庭で屈むたびに掘りやがって、これでも喰らえ!」
曹操「どうだ!?どうだーッ!?フンフンフンフン!」

楊修「んー…これじゃ死ねないですね…」
曹操「!???」
曹操は泣きながら自分の幕舎に駆け込んだ。楊修は無事刑務官に掘られ、処断されたらしい。
だが楊修はその最期の時まで曹操を激しく痛めつけたのである。


                       〜完〜