455 :無名武将@お腹せっぷく :2006/08/16(水) 14:24:09
名医名患者

ホウ徳を掘り取り、士気があがる蜀軍!ハン城への総攻撃も間近に見えた。
…が、上層部にしか知られていない問題があった…

ホウ徳の怨念か、ホウ徳との一騎打ちの際に関羽の尻に付けられた傷が悪化、
拳大に腫れ上がり、かなりの重態なのであった…

関平「ああ、どうしたものか…」
王甫「うむ…このままでは関羽様のお命も危ないやも知れん…」
寥化「ウホッ!みんな!名医が見つかったぞ!」
関平「おお、まことか!早速父上を診てもらおう!」

そんなこんなで関羽の幕舎を訪れた。
関羽「おお、どうした、倅よ…」
関平「父上、名医を連れてまいりました。是非とも治療を受けてくだされ。」
関羽「そうかそうか…あ、馬良、その選択肢じゃフラグ立たんぞ?」
関羽は馬良と一緒に男を落とす為のシュミレーションゲーム、「ウホッ!男塾」をしているところであった。
馬良「わかっておりませぬなぁ…マッチョな態度で押すばかりでは駄目ですよ、将軍!」
関羽「な、なんだと!漢は押して押して押し捲るんだよ!尻まで強引に押せばいいんだ!
   選択肢はこれだ!」
馬良「あ!?なにしよんじゃ、このヒゲ!?その選択肢は絶対駄目だろ!?」

続く


456 :無名武将@お腹せっぷく :2006/08/16(水) 14:26:16
続き
華陀「…えーと、わしはどうすればいいかな?」
関平「あ、これは失礼、父上、名医華陀殿でござりまする。」
関羽「死ね!この白眉!この軟弱児!お前はそれでも男か!?
   …ん?華陀?華陀ってあの呉の周泰を治したという名医か?」
華陀「さよう…全身に切り傷を負った周泰殿を、三日三晩傷を舐めまわす事により完治させました。
   …まあその後周泰殿はなぜか男を見ると、逃げ回ると言う奇病にかかってしまいましたが…
   これは別の医者に治療してもらったので問題無しです。」
関平「傷を舐めまわして治した?医術でもなんでもないじゃないか…」
華陀「愚か者!!医は仁術と言う言葉を知らんのか!わしの愛が周泰の傷を完治させたのだ!まさに仁術!」
王甫「いや、医は仁術の使い方間違ってるだろ…まあいいや、将軍、だめもとで傷を見せましょう。」
関羽「だからなんでそこで押さないんだよ!?このアホ参謀!」
ゲームに熱中しながら、華陀の方を見向きもせずに尻を放り出す関羽。
その尻は穴付近が腫れ上がり、穴が見えないほどであった…
華陀「これはいけません、毒が塗られており、それが内部が化膿しておりますな…
   通常の治療では傷口に薬が塗れません…しかしそれがしにお任せあれ。」
そういうと関羽を荒縄で縛ろうとする華陀。
関羽「おいおい、何をする気だ?」
華陀「荒療治をするので、暴れないように固定するのです。いかに将軍とてこの治療を受けては
   暴れてしまうので、治療の邪魔になります。」
関羽「無用無用、そのまま存分に治療するが良い。わしには縄など無用。」
華陀「…分かりました。」
そういうと竿を取り出し、なにやら液体を塗りたくる華陀。
関平「お、お主何をする気だ!?」
華陀「尻の奥に傷口がありますから、我が竿を使い、直接患部に塗るのです!」
王甫「な、なんだとー!?わしらの憧れの尻をお前が掘るというのか!?」
華陀「だまらっしゃい!これも治療です!へへへ…」
続く


457 :無名武将@お腹せっぷく :2006/08/16(水) 14:27:25
続き
そう言うと関羽の尻に竿を突き入れた!」
華陀「フンッ!フンフン!」
関羽「!!…ば、馬良、や、やはり、お、男は押さねば…」
華陀「患部はここか!?フンフン!」
関羽「!!!!!ぐ、ぐぉぉぉぉぉ!?こ、これは決して悲鳴ではない!!」
華陀「患部はここだぁーーー!!!フンフンフンフン!!!」
関羽「あひぃぃぃぃぃぃ!?尻が裂けるぅ!?
   …い、今のは、ゲ、ゲームの台詞を音読しただけだからな、馬良!」

周りに居た諸将たちは興奮のあまり我慢できなくなり、赤い顔をして幕舎を去っていった…
兵卒1「関平様、いかがされま…ぎゃ、ぎゃぁぁぁぁ!?おやめくだされ!?」
兵卒2「お、王甫さま、裂けます、裂けるぅぅぅぅ!?」
兵卒3「寥化さま、さ、さすらないでくだされぇぇぇ!?」

翌日
華陀「どうですかな、関羽様」
関羽「うむ、なんだかすっきりしたわい、傷は良くなったようだな」
華陀「私も別の意味ですっきりしましたよ。将軍の尻は最高です、まさに名患者!」
関羽「ハハハ!名医と名患者にかかれば病も逃げ出すな、ハハハハ!」
王甫「名患者の理由が尻が良かったから?おかしいだろ!?」

こうして華陀はまた悄然と何処となく去っていった。

完!と見せかけて続く


458 :無名武将@お腹せっぷく :2006/08/16(水) 14:28:11
続き
後日談
曹操「すんげー頭痛い!誰か治して!」
華陀「それがしが治しましょう!…ふむふむ、これは脳内に腫瘍ができておりますな。
   だから飲み薬じゃきかないんですよ。ご安心あれ!我が竿で魏王の尻に薬を塗れば治ります!」
曹操「頭の中に腫瘍があるのに、なんで尻に薬ぬるんだよ!おかしいじゃないか!?
   だいたい魏王になってまで掘られるのは嫌だ!今まで散々掘られてるんだよ!
   このジジィ、わしを嬲る気か!?逆にその尻を頂いてやる!」
華陀「アッー!?」

こうして華陀は死んだ。
曹操もせっかくの名医に出会いながら、その言を受け入れる事ができず、自ら死を招いてしまった…

まあ華陀の治療を受け入れたところで、その死が少し早まっただけだったかもしれないが。

                           〜完〜