172 :無名武将@お腹せっぷく :2006/06/14(水) 00:30:22
小師橋

張遼が立てこもる合肥に襲い掛かろうとする呉軍!
圧倒的な兵力を持つ呉軍が一呑みにするであろう…誰もがそう思っていた。しかし!

張遼「張来来!張来来!」
呉兵「ぎゃ、ぎゃあぁぁあっぁ!?ちょ、張遼です、張遼が…!!さ、裂けるー!」
孫権「な、なに!?敵の奇襲!?」
この時呉軍は大軍から来る慢心もあり、士気は下がっていた。
更に先手ははるか前方におり、張遼の奇襲部隊に分断される形になり、呉軍は混乱の極みになってしまったのであった。

孫権「あわわわわ、こんなところで掘られとうはない!退くぞ!」
凌統「殿!こちらに私が血路を開きますのでお続きください!」
そう言うと獅子奮迅、敵兵を掘り散らす凌統。

なんとか小師橋と言う橋のある所まで逃げてきた主従であったが…
孫権「な、なんと!橋が破壊されておる!こ、これではわたれぬぞ。凌統…」
そう、橋は半ばからぽっきり折れておったのであった…
凌統「大丈夫です!!今漢橋(おとこばし)を作成いたします!」

〜漢橋とは〜
昔、どこぞの王様が裸山に流れる川に橋をかける為に立案した究極の土木建築法。
男と男を竿を尻で連結し、長い肉の塊としそれを橋として掛けるという荒行でもある。
過去この方法を使った王は民心を失うことが多く、使いどころが難しい兵法でもあると言う

                                   民名書房刊「孟徳恥書」
                                                      続く


173 :無名武将@お腹せっぷく :2006/06/14(水) 00:31:43
孫権「漢橋!?りょ、凌統、大丈夫なのか!?」
凌統「大丈夫です!主君の為に尻を投げ出さずして何が武士でしょうか!
   さあ俺の尻に竿を刺すのだ!」
旗本1「はっ!フンッ!」
凌統「あああああっ!?お、大きいよ、お前ええええぇっ!?ち、父上、私に力をーっ!」
旗本2「では…フン!」
旗本1「ひ、ひぃぃぃぃっ!?まさか味方の竿を受け入れる事になろうとは!?」
そうやって目を覆うような後継の中、数十人の男が一つになったのであった!
凌統「いくぞ、皆のもの!俺は対岸に向かって飛ぶ!i can fly!!!!
   うぉぉぉぉぉぉ!?」
肉の塊が走る!そして飛ぶ!
凌統「届け、この想いーーーー!!!甘寧、実は愛してるーーーーーっ!」
…だが…川の幅は長かった…
凌統「な、馬鹿な!?届かない!?ば、馬鹿なーーーー!?俺の想いもここで沈むのか!?」
後の凌統はこう語る。
凌統「あの時俺は絶望した、その時父上が目の前に出てきた言ったんだ…俺も影ながら力を貸すぜ…って」

凌統「な、我が竿が!?」
そう、突如凌統の竿が巨大化!メントスが少し増えたくらい伸びたのであった!
がしょーーーーん!
竿が対岸に引っかかる!
凌統「や、やった!漢橋!できた!殿、お渡りくだされ!」
孫権「凌統、すまん!」
こうして孫権と凌統は無事退却したのであった…
だがその日の宴会で酔った孫権が「凌統って甘寧を愛してるんだよ!叫んでたからな!」とばらしてしまい、
凌統と甘寧は意識しあってしまい、微妙な関係になるのであった。
凌統「と、殿の馬鹿!!!」

                 〜完〜